巨大な正門に、遠い寮までの道のり。
たった3日間離れただけなのに、懐かしく感じてしまう。
みんな、元気にしているだろうか。
鈴音はちゃんとご飯食べてるかな?
まだ、食堂には行けないし、架衣斗達が面倒見てくれてると思うけど・・・
希夜はまた変なこと思いついたりしてないかな・・・
ブルブル
想像しただけで恐ろしい。
藤原さんは、元気だろうな。
恭は・・・いつも通り図書館だよね。
あー、架衣斗に会うの緊張するな。
あのキラキラ耐えられるかな・・・
はぁ・・・
頭の中は皆でいっぱいだ。
光は今何してるかな?
「何考えてるんだぁ~?」
覗き込んできた圭也にビックリして身体をのけぞった。
「な、なんだよっ‼」
無性に腹が立って圭也のお腹をつまむ。
「イテテちょっごめんて~怒んなよぉ~」
圭也って、覗き込むの癖なのか?
いきなりされると危ないし。
「・・・皆に早く会いたいね・・・」
凛も同じことを思っていたようだ。
さっきよりも一段と足取りが速くなったのを感じた。
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