ガタンゴトン~
ガタンゴトン~ガタンゴトン~
小さな駅に足を踏み入れると、久しぶりに見る大きな列車に心躍る。
両親とも忙しく、旅行に行った記憶は数えるくらいしかない。
この駅までは、都心にある高龍学園からタクシーに乗ってやってきた。
少し都心から外れただけで、こんなにのどかな風景が広がっているなんて・・・
高龍学園の広い敷地内も緑でいっぱいだが、手入れのいきとどいた庭って感じだから訳が違う。
のどかでほのぼのする。
鈴音にも見せてやりたかったな・・・
Dクラスから無事戻ってきた鈴音を部屋に一人置いてけぼりにするわけにはいかないと思い、連れて来ようとしたのだが、何故か相当な嫌がりようだったので鈴音は恭と架衣斗に任せ出てきたのだった。
鈴音、大丈夫かな・・・
ま、架衣斗がいるし、恭もなにかと良くしてくれるだろう。
それより、まずは自分の心配をした方がよさそうだ。
駅に着いてからはしゃぎっぱなしの圭也とその他数名を見る。
なんだ。このメンバー。
玲李、
凛、
圭也、
西野くんと・・・
誰ッ⁉
誰ですか⁉
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