「ちなみに俺は図書委員です。」
開いていた襖(フスマ)からひょっこり顔を出し、恭が登場した。
「び、びっくりした。」
ぅあッ‼
びっくりしている鈴音に怜悧は驚く。
いつからそこに?
いつの間にか部屋の端(ハシ)に座っている。
「びっくりさせてすみません。」
鈴音が驚いたのが、面白かったのかクスクス笑いながら部屋に入ってきた。
「連鎖(レンサ)が起こりましたね。」
見ていたのか。
鈴音が驚いたことで、怜悧が驚いたのが面白かったらしい。
「図書委員は楽そうだな~」
「そんなことはありませんよ。一度来てみたらどうですか?どんなものかすぐにわかりますから。」
意味深に恭が笑う。
なにかありそうで怖い。
恭は大抵そこにいるらしいから、用事がある時には図書室に行けばいいらしい。
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