「怜悧まで、どうしたの？」


優しい架衣斗の声に一目散に私と圭也は駆け寄る。


「光が鈴音にばっかり‼」

「八巳が俺達をイジメるんだ～」


「はいはいはい。なんとなく状況はわかったよ。」


苦笑いで制される私達。


「八巳ばかりに、任せちゃってごめん。今から俺も手伝うよ。」


一人じゃ大変だったでしょ？と気遣うような架衣斗スマイルが浮かぶ。

光もやっとホッとした表情を見せた。



「やっとその馬鹿も勉強させられる。」


バカって・・・
聞き取れないがグチグチとまだ何か言っている。

でも、



一応私のことも心配していたんだな・・・





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