「「・・・ごめん」なさい。」
ばつが悪そうに、恭は視線を逸らす。
「私達はAクラスになる為に多大な努力をしてきたつもりです。二人が馬鹿にしてるとは思いませんが、簡単にはいかないと自ら体験してわかっているからこそ、少しキツく言いすぎてしまいましたね。」
そしてふっと笑う。
「怜悧と鈴音はもうAクラスの一員なんです。何が何でも頑張ってもらわないと‼」
「そうだぞ‼今が踏ん張り時だ。」
「凛も手伝う。」
「この僕が教えたのに、Dクラスなんかになったら承知しないよ?」
恭・・・
みんな・・・
私は恵まれているな。
感謝してもしきれないよ。
「怜悧、鈴音、合宿、しようか。」
ニコッと笑う架衣斗の笑顔が眩しい。
鈴音も覚悟を決めたような表情で大きくうなずいている。
こうして、私達の危険いっぱいの合宿が始まったのだった。
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