「え?何なに?みんな勢ぞろい?」
アホだな~
人の事言えないけど・・・
何も知らない圭也は寝ぼけ眼できょろきょろしている。
よだれくらい拭いてくれ。
「ん~圭也は置いといて。」
架衣斗、ばっさり。
「架衣斗が冷たい・・・」
悲壮な顔の圭也をみんな放置することにしたようだ。
焼却炉に視線が集まる。
「ここは怜悧が連れてきてくれないかな?」
考え込んでいた架衣斗が私を指名する。
怯えているであろう少年の事を気遣ってるんだろう。
私も同じ考えだ。
私はそろそろと焼却炉に近づく。
そっと顔を覗かせると
アレ?
「いないッ!?」
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