つんつん
つんつんつんつん・・・
しゃがみこんだ凛が圭也にツンツン。
凛・・・
そんなんじゃ、絶対起きないと思うな。
凛が可愛いからもう少し見とくけど。
「國亘。俺が代わろう。」
凛の地道な起こし方に痺れを切らしたのか藤原さんが圭也の方に大股で近づいて行った。
「こら、起きらんか‼」
ノビた圭也の頬をべちべちと叩く。
それでも圭也は起きることもなく。
藤原さん、圭也のよだれに気を付けてなんてハラハラしていると
藤原さんが大きく息を吸った。
そして
「いい加減に起きんかーーーーー‼」
芯から響き渡るようなダイナミックな声量で吠えた。
“ゴンッ”
焼却炉の方から鈍い音が聞こえたような。
ってこんな大きな声出して大丈夫かな。
さすがにこれは圭也も聞こえたようで、何があったー!と勢いよく起き上がったのだった。
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