「…怜悧?こんな所に転がって・・・頭でもおかしくなった?」


「え?」


懐かしささえ感じる、擦れた声にパッと顔を上げる。

膝をつき座り、いつものやる気なさげな顔で私を見ていた。


その後ろには架衣斗、恭、凛、藤原さんまで‼



驚きのあまり私は声も出せない。




みんな・・・


助けに来てくれたの?






「ほらほら、いつまでも寝っ転がってないで。」


”起きてください”と、近づいた恭が片手を差し出す。
凛も恭の後ろで膝を曲げ、心配そうに私を覗き込んでいる。


「凛?」

「・・・すごく・・・・・・心配した。」


リンッ‼


私は有難く恭の手を取り起き上がると、立ち上がった凛に抱き付いた。
凛はよしよしと私をあやすように撫でる。


光も立ち上がり、頬に付いた砂を左手でササッとはらってくれた。


「さぞかし怖い思いをしたんだろうね。僕の忠告を聞かないから。」


ちょっとした小言もついてきたけど。


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