「うわぁ‼」「ひぁっッ!」
私と圭也は二人して焼却炉の陰から崩れ出た。
いったぁ~
痺れに身悶え、地面に転がる私達に向かって足音はすぐそばまで近づいていて。
恐る恐る少しだけ視線を上げる。
ヒィー
目の前に男性ものの靴が‼
何足も…
少年はまだ焼却炉にちゃんと隠れていることだろう。
このままいけば彼だけでも助かるかも。
少年の手を取った私の顔はきっとバレている。
後ろしっかり振り向いちゃったから、ハハハ…
怜悧はギュッと目を瞑(つむ)った。
拷問はお手柔らかにお願い‼
そんな馬鹿なこと考えてた。
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