「普通、関係ないDクラスの奴らが自分を追ってくるなんて思わないじゃん。ほっとけば巻き込まれないし…」
はぁ!?
冷たい奴‼
嫌悪感丸出しの表情が出ていたんだろう。
いや違うからと私を制す。
「怜悧の言い方が、自分にも追われる理由があるみたいな言い方するから、何でかと思ってな。別に助けなければよかったのにと言っているわけじゃねぇよ。」
小首を傾げながらほんとに不思議そうな圭也に、私はというと冷や汗が止まらない。
私にやましいことがありすぎて多分無意識にそういってしまったんだ。
今から”少年の”って付け加えても遅いだろうか?
「・・・・・」
なんて返せばいいのか。
今こんなやり取りしてる場合じゃないのに。
Dクラスの奴らがすぐそばまで来てるかも知れないのに・・・
.