「それならいいけど。お前ってなんか危なっかしいから・・・」
え?どこらへんが!?←無自覚
光はシャツの上にカーディガンを羽織るともう一度私を見る。
「やっぱ、心配だな。僕の家から護衛を1人つれてくるとして・・・」
ブツブツと呟く光。
いやいやいや
護衛なんて大袈裟だし、必要ないよ!
学校内でどんな事件が起こるというのだろうか。
謎すぎる。
光と付き合ったら四六時中一緒じゃなきゃ心配されそうだ。
って何考えてんの、私。
「だぁーいじょーぶだって!」
「でも、」
「俺を信じて!」
寮に帰るだけなんだから、信じるも何もないけどさ。
そう言わないと本当に護衛を連れて来かねない。
「じゃあ、コレ。」
「?」
一枚の紙を渡された。
「僕の実家の番号。」
実家ー?
「今から実家に帰るからなんかあったら連絡して?後、僕の携帯の番号と日渡の番号。」
架依斗ってば光にまで頼りにされてるとは。
やはり無敵!
メールアドレスしか知らなかったからちょっとだけ嬉しい。
光は一時、ブツブツと言っていたが
少しは安心できたのだろうか。
後ろ髪引かれるような表情をして教室を出て行った。
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