光は半笑いの私を見て不思議そうにしていたが、ふと背けた顔は優しい表情だった。
「はい、休憩終わり。」
早っ!!
やっぱ鬼・・・
私はブーブー言いながらも素直に光先生に向き直る。
見捨てられたらお終いだからね。
「今日は後30分で終わっていいから。一度にたくさん馬鹿に詰め込むと厄介だからね。」
光って一言余計だわ。
希夜にそっくり。
鬼教師にしごかれて30分はあっという間に過ぎていった。
やっと終わった~って伸びをしていると
「れ~いり!」
うるさいヤツ登場。
扉を全力で開け、ガシャンとなるのも構わず私に駆け寄ってくる。
「大丈夫か~?イジメられなかったか~?」
圭也が来た方が大丈夫じゃなくなるんですけど。
コイツは歩くハプニング大賞だから。
迎えになんて来なくていいのに。
光なんて明らかに迷惑そうな顔をしている。
「俺と一緒に帰ろうぜ~」
「光、帰るぞ。」
「だな。」
「えっ?なんで、俺じゃなく八巳?俺の方が友達だろ?」
れ~いり~と泣き崩れる圭也。
ウザっ。
結局は3人で帰ることになったのだった。
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