結局、時計の針が40分を指す頃には私と圭也以外は全員呼ばれてしまった。
「やっぱ、俺らかよ~」
悔しそうに机に突っ伏す圭也。
予想していたから私は冷静だ。
クズは決定してしまった。
後は圭也との成績争い。
圭也には勝ちたいな~
馬鹿そうだし。
「そいじゃいくぞー」
ドキドキ
「・・・・・・ッダランッ!!」
溜めすぎなんですけど!!
「藍咲圭也!!」
ガーン!
最悪…
「39位、200満点中166点だ。もっと勉強しろよ~?」
「おっ!わりーな。」
嬉しそうに横を軽い足取りで通る。
憎い!
教卓の前に立った圭也はクズの象徴、茶色いバッチを貰っている。
ん?
アイツ何であんなに嬉しそうなんだ?
みんな複雑そうな表情をしている。
あんなのがクズじゃあ何しても効かなさそうだしね。
あぁ、次は私の番だ。
分かっているとはいえ、緊張する。
圭也とさほど差がなければいいな。
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