「まぁまぁ、そんな怯えた顔しないで。」
いやいや脅してきたのは恭だから!!
「クズになったとしても、ちゃんと卒業したものもいますし、比較的このクラスはいい方です。多少の邪魔はあるかもしれませんが公然では心配ないでしょう。なんせ架依斗の友達ですからね。二人とも。」
え?
架依斗、何者!?
でも、良かったー
やっとホッと一息つく。
「今年のDクラスやばいだろ。」
「ですね。きっと辞めると思いますよ。」
Dクラス?
あっ、そっか。
今日の入学式の剣幕を思い出す。
ほとんど感じの悪いヤツらばかりだったような気がする。
「今年は金持ちのワガママ坊ちゃんが揃ってるからな~。なにされるかわかったもんじゃないぜ。」
・・・なんか本気でDクラスのクズ候補が心配になってきた。
「ま、まずは自分の心配からしてください。」
気の毒そうな顔が出てたのか忠告される。
そうだ。
自分達もクズには変わりない。
もしかしたらクズじゃない可能性もまだ発表が終わっていないのだからある。
恭のお陰で得体の知れない不安感は消え去った。
後は気合いを入れなおして、成績の発表を祈るだけ。
私は鮫島の方に意識を集中させた。
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