私は光にも伝わるように身振り手振りで話してやろうと立ち止まる。
「アイツは俺を締め上げようとしたんだぜ?それに「あー完全に面白がってるね。」」
話を遮ると一人納得したような顔で頷いていた。
「どういうことだよ!」
「高龍寺、お前のこと嫌ってないよ。」
「!?」
意味がわからない。
「アイツ、本当に嫌いなヤツには目も合わさないし、シカトを貫くから。」
「へ?」
「僕に対してそうだから。」
・・・。
光に対してがそうなのだとすると信憑性がありすぎる。
私って、嫌われてなかったの?
今までのことも面白がっていただけ?
だけど、スマイル交流のときの殺気は確かに本物だった。
”気付かないとでも思った?”
”簡単に終わらせないよ?”
希夜の声が耳に焼き付いて離れない。
あぁ
希夜が私のことを怪しんでいるのは変わりない。
どこまで私のことを知っているのかも。
ただ、無視するまでには至ってないってだけ、なのかも。
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