そこには秀哉君だけど別の秀哉君がいた

髪が黒くなっていてピアスも減った

髪が黒いと幼く見えてしまう
美形の顔。

これが私の。私だけの王子様なの


「秀哉君!秀哉君じゃないみたあいっ」

「俺は俺なんだよ。バーカ」

口調は変わってないみたい…―。
でもこれが秀哉君なんだからっ


「目瞑れ。」

私は言われるがままに目をとじた
すると私の中指にスルンっと

冷たいものがはめられた。

目をあけてみるとダイヤがハート型に
ちりばめられている可愛い指輪が
はめられていた


「俺と結婚してくださいっ」