ぴぴぴ、ぴぴぴ、ぴぴぴ

「んんー」

ぴっ

「んー・・・、はっ!」

あたしは飛び起きた。

「おはよーさん、ねぼすけ」

「き、きゃぁぁぁああ!!いや出てけ!いやいやいや!」

あたしは枕などを投げつけて叫び続けた。

あたしの目覚ましを勝手に止め、あたしにねぼすけと言い放ったこのチャラ男。

そう、この男は先週から同居し始めた西園寺家の長男、西園寺恭冶。


「おい、お前いい加減なれろよ」

ふっと小バカにするような笑をし、あたしの頭をくしゃくしゃしてきた。


「ちょっやあ!!やめ、きゃっ!!」

バフッ。

え、ちょっと!!
なに押し倒してんの?!

「だいたいなぁ、同じ部屋で寝るのになんでベッドが別々なんだよ!同棲してんのに」

「はあ?!なんっであたしがあんたと一緒に寝なきゃならないのよ!離れなさい!父様に言いつけるわよ!」


ヒステリック気味になった私の叫びは通用しなく
このスケベ変態チャラ男はますますニヤついていた。