むすっとしると
西園寺 恭冶がにやにや笑っていた。

「あの、麗さまお車の準備完了いたしました」

「ああ、土方・・わかった父様呼んでくるわ」

「旦那様はこのままこちらのホテルに泊まられます」
「あ、ああそうなの」

予想外の事にあたしはビックリしてしまった。

今日は一緒に帰るのかと思ってた。


「ではお先に失礼いたします、西園寺様」

最後の西園寺様に嫌みを込めて言った。

本当にこんな男とは暮らせないわ

どんな男でも嫌だけど、