『居残りの時は、無理しないで…』


ケンジさんの唇を私の唇でふさいだ。


『んっ…』


そっと離したら、私をじっと見つめて


『最近の高校生には参るね…リップ変えた?』


『よくわかったね…んっ』

ケンジさんからキス…


『何の味だろ…』

もう一度私から…

『当ててみて…』

車の中にキスの音が響く


『ん…桃?』


『ぷ。パッションフルーツだよ…桃だって。ぷぷ』

ケンジは笑って車を走らせた。


『なんだよ、パッションフルーツって…美味いの?』

『しらなーい』


こつんと頭をたたかれた。

『ガキめ』