『リコちゃん…大丈夫?帰ったほうがいいよ』


座って、脱力したのか目を閉じたまま。辛そうに呼吸してる。


気付かなかった。いつから店の前にいたんだろう。


俺はリコちゃんのカルテを出して家に電話してみた。


誰も出ない。


咳き込み、苦しげなリコちゃん。

『おい、唐津、この子送ってくる。車回すから表に連れてきて。』