突然のコトで


驚いて。

目を開いたまま…。


ぎこちなく…震える健太郎の唇。


私は健太郎を押して唇を離した。


私が手を強く握ったりしたから…。


なんだか…ばつが悪そうにしてる健太郎の腕を叩いた。


『なにすんのよっ』


『いいじゃんか。俺達付き合ってるんだから』


『バカバカ』


ケンジさんから見えたかもしれない。…でもケンジさんもキスしてた。


歩きだした私の手を、健太郎が繋いだ。


『離してよ。』


『いいじゃん』


ケンジさん…あの人が恋人?あんなキスしてるんだ。

ううん。キスだけじゃないよね。


ケンジさん、私は全く可能性なし?