『リコ、あの時さ…』

苦笑しながら、ケンジがベッドから起き上がる


『え?なに?』

余韻に浸って布団の中の私は顔だけ出して聞いた。


ベッドに腰掛けてパジャマを着ながら笑いだすケンジ。


『あはっ。あの時さっ。俺のを初めて見てさ、泣いたじゃん?怖いって、顔青くしてっ』


ああ。初めてケンジのアレ見た時の事ね…


『ね、どんな風に見えたの?泣くなんてさ、俺びっくりしたんだよ…お化けかよ…クックッ』

『私には、何かね、キングギドラみたいに見えたの!グアアアっって噛み付きそうで怖くて…』


ケンジ…お腹抱えて笑ってる。

『キングギドラ…凄すぎる…っ!やめてくれ〜っ』