彼は私をベッドに乗せて


『わりと開くかもよ』


『え〜』


脚を開いた私を背中から少しずつ押した。


『いてて』


『リコ、運動苦手だから身体が固い。俺さ、陸上してたからストレッチに関しては凄いぞ。』


『あ〜っ。いやあ!痛い痛い痛いっ』


今度は私を寝かせて片足を持ち上げる。ぐーっと押されて


悶絶…


『バカバカバカ!痛いっ』


笑いをこらえながら彼は真面目な顔で言う。


『身体、柔らかくしておいたほうが…初めてのとき…少しは楽かもよ?』


脚を伸ばして優しく揉んでくれる。


『ホント?じゃあ…頑張る』


『リコ…卒業式の日に…頑張ってみる?』