唐津さんから、携帯に電話があった。


『リコちゃんの番号聞かれて教えたけど…よかったかな?女性だから大丈夫か!』


『誰に?』


『さやかさん。』


頭が真っ白になった。なんで、さやかさんが?



夜見知らぬ番号からの電話。


さやかさんだった。


『リコちゃん。ごめんね、番号聞き出して。唐津くんは悪くないわ。ごめんね』

暫く沈黙のあと…


『リコちゃん、ケンジを惑わすのは止めて。可愛い高校生に付きまとわれたら…男は皆まいっちゃうわ。リコちゃん可愛いし。私達ね、ずっと結婚の話進めてたのよ。あなたが現れるまではね』


私はただただ、黙って聞いた。

さやかさん…ケンジがまだ好きなんだ。