暗くなるまでドライブして、二人で過ごす


今夜、彼はまた研修に戻る

『ね…ケンジ。今日の…アレは、アレかな?』

『え?』



『つまり〜。私の…記念日って言えるかなって?』


みるみる顔が赤くなるのが自分でもわかった。


彼も少し照れながら

『うん…記念日だよ』


『でもさ…アレでしょ…アレしてないから…』


彼は吹き出す


『アレアレって…。もう。だけど…記念日だよ。俺にとっても今日が記念日だ!そうだ。いいとこ連れていってあげる。俺の隠れ家』


『うんっ』


5月8日。私達の記念日だねっ。