『うわっ。ティッシュ!』

慌てた私の両手を優しく掴んで…彼の顔が近づいてきた


ドキドキ…え?なに?


私の口のまわりのクリームを舌でなめ取っていく。

ぴちゃっぴちゃっって。


『じっとしてて…』


『ん…』


口の周りを綺麗にして…最後は唇に…優しく、彼の唇が重なった。


胸が…痛いくらいに…ドキドキする。

手に持っていたパンが落ちて…


『あ…』

『また買ってあげる…』

彼の腕が私を強く抱き締めて…耳にそっとキスする。

『ケンジ…』


幸せすぎて、暖かすぎて、ほおが熱くなる。彼の首筋に唇を押し当てて、じっと抱かれていた。


足元に変な感じがするまで。


『きやっ。』

鳩がたくさんきて、落としたパンを突きあってた。


もう…じゃましてっ。