二月の公園はさむいけど、お天気が良くて

日が当たるベンチに腰掛けたら、スッゴク気持ちいいっ。


彼が車から下ろした膝掛けを二人で掛けて、パン屋さんの袋を開いた。


『好きなのをどうぞ』


たくさんはいってる。サンドイッチやホットドックに菓子パンやピロシキ…


缶コーヒーを差出しながら、また私の服を見る。


『うーん。お洒落だ。』


『ケンジの方がお洒落だよ。さすがショップ店員!』


私が取り出して食べようとしたパンをみて、彼が一言。


『え?甘いの先に食べるの?それ、クリームドーナッだよ?』


『うんっ。最近頭使いすぎで…甘いものが欲しくてたまらなかったの。いただきまーすっ』


がぶっ。ニョロリ

あ。


クリームが思いっきりはみ出した。

『リコ…すごい顔になってるよっ』