遅くにお店に寄れば必ず送ってくれるケンジ。


課外のおかげで、しょっちゅう、こうして車に乗れちゃうんだ。


『ケンジ…んっ』

唇を彼に向ける。


『ん…』

そっとケンジの唇が重なる。

『もっと…』

私の唇を何度も吸ってくれる。


『ね。今日は何味でしょう?』


ポケットから取り出した沢山のリップを見せびらかす。


『すげ…。ん…何の味かな?』


考えるケンジにもう一度キスした。