リコちゃんの家で

こんな風にしているのが


不思議でならない。


これからどうしたらいいんだろう。


『リコちゃん、すぐには無理なんだ。わかってくれる?リコちゃんがちゃんと卒業したら俺が彼氏になれるように…それまで俺も頑張る』


『わかった。私も頑張る。』


俺の胸に顔を埋めて…。温かいリコちゃんの身体を抱き締めて…はっとした。


『ね、リコちゃん、お母さん…』


席を外したまま、戻って来ない。


『あ。お母さん知ってるもん。私がケンジさんのこと、ずっと好きなこと』


…え。気を使って席を外したって感じ?


『ありがとう。ケンジさん…。明日からは学校行く。ちゃんと卒業する!約束したからね!』


『うん。俺も頑張るよ。』