『リコちゃん、焼酎飲んでみな…』

おじさんに薦められて、芋のお湯割りを手にして、鼻を近付ける。


『うわっ…』

しかめつらの私にケンジは爆笑。

『オヤジさん!いきなり芋はないだろ〜っ』


『バカが。今は芋が女に人気なんだぞ。しらねーくせに。』


二人のやりとりを見ながら…ペロペロ舐めてみた。


あら…キツい匂いとは裏腹に

『うわあ。芋の味がするう…』

ちょっと喉にムワッとくるけど…ポカポカ暖まって美味しいかも。


二人の前に揚げたてのコロッケが。


『おじさんのコロッケ美味しいんだよねっ』

焼酎が効いたのが私の口がよくまわる。


『ケンジ、私1人でここにきたことあるんだよ』