潤は決意をして一歩、保険医に近づいた。 「ん、よし。なら行くぞ」 潤の頭に手をポンとおくと少し笑った。 歩きだした保険医は潤の方を見ようともしないで言った。 「俺は緒方慧(オガタ ケイ)。まぁ、好きに呼べ」 そして冷蔵庫をあけた。