アイツっていうのは、荒谷颯太。 優太さんの弟でこの中では一番イロイロあるヤツ、そして僕の秘密を知っているヤツ。 「うん、おはよ。」 「んー‥‥‥また起こ‥」 着いたら起こせ、って意味だろう。 僕の肩によっかかり、規則正しい寝息が聞こえてきた。 20分後には優太さん家に到着。 優太さんと颯太はふたり暮らしをしている。 今日はみんなで酒を呑む予定。