真ん中の席に座るのは、僕と後ふたり。 「とりあえず美希うるせぇ」 こーちゃんこと、高本光輝。 同年だが大人っぽい顔立ちとオーラなのだろうか、同年には見えない。 「こーちゃんうるさい!僕がうるさいのなんていつもなんだから、別にいいじゃんよ(笑)」 車内ではみんながみんな喋っていて、うるさかった。 「‥あー美希?」 声がした方を向くと、やっとアイツが目を覚ました。