エレベーターに乗り、鏡に映る自分がみすぼらしくて笑える。
普通の中学3年生って一体どういうものなのだろう。
ピンポーン
エレベーターホールを出ると一台の車が止まっていて、その車の後部座席に乗る。
「おはよー」
大体朝でも昼でも夜中でもここでの最初の挨拶はコレ。
7人乗りの車内には僕を含めて8人乗っていた。
「美希おせーよ」
運転してくれてるのは今年21歳になる荒谷優太さん。
助手席にいるのは優太さんの彼女の高橋莉杏さん、あだ名はりーちゃん。
「ねー聞いてよ!りーちゃん!美希ったら、昨日酷かったんだよ〜」
一番後ろの席に座っているのは、友達のユキちゃんと、菜摘と、リョージくん。
「うるさいユキ!!僕は悪くなぁい〜♪騒ぐユキが悪いんだからね!」
ここが僕の素。