「何か俺だけクラス違うしー」
所変わって、体育館内。
光輝は芸術推薦で入ったらしいから、そういう人のクラスみたい。
「でも、まさか新入生代表挨拶が颯太だなんてな」
イヒヒって笑う光輝と、複雑そうな顔の颯太。
「めんどい、美希やって」
「無理」
体育館内に入ってすぐに先生がきて、話しをしていたがその事だったみたい。
まぁ頭はいいからな。
「新入生の皆さん、着席をお願いします。」
みんなバラバラと座り始めた。
座り始めたことでやっとクラスの顔ぶれがはっきりしてきた。
「へー‥」
案外まともなクラスだろう、顔は。
話に聞くと特進クラスらしいし、それにしては真面目っていう真面目が少ない。
髪の色は明るいし、制服をまともに着ているのも少ない。
「ねー、君が天野さん?」