「えへへ……一緒ですね」



衝撃の事実に、喜びを隠せない。

先輩って、ほんとにずっと、わたしのこと想っててくれたんだ……。


こんなにかっこよくて、優しくて……たまに意地悪だけど、素敵な人が……わたしのことだけ、見てくれてるんだ。


ふと、幸せだなぁと感じた。


先輩にも、わたしと一緒にいて、幸せだと思ってもらいたいな……。



「なぁ、杏」



切羽詰まったような、先輩の声色。



「この半年間、俺がどれだけ我慢してきたか、わかってる?頼むからあんまり煽らないで、優しくしたいから」