先輩が我慢してくれているのも知っていたし、単純に、わたしが怖がっていたんだ。
だ、だって、初めては痛いって、聞くし……
でも、もう平気。
先輩が不安を拭ってくれたから、今度は……わたしが、先輩に応えたい。
わたしの返事が予想外だったのか、先輩は目を見開いてこちらを見ている。
「本当に、いいの?」
確認を求める言葉に、頷いて返した。
もう、心の準備は、出来たから……
わたしももっと、先輩との証が、欲しい。
「止めるなら、今のうちだけど。理性あるうちに、ちゃんとダメならダメって言って」
「ダメじゃ、ないですっ……」
「…………もう、無理」
性急に押し倒され、唇を塞がれた。