「おはよぉ。るい。どうしたの?朝から。そんな顔しちゃって」


教室に入って、鞄から教科書とかノートとか出していたら目の前に現れたこの子は



「おはよ。萌。ちょっと聞いてよ!!」



長部萌(おさべもえ)。

アタシの理解者。いつもアタシの話を聞いてくれる。ちょっと毒舌だけど。



「まぁた、あんの熊親父がさぁ」


「まぁた、佐川先生??熊親父って言うのやめなさい」


「だってぇ。せっかく古沢先輩とお話しながら登校して、いい気分だったってゆうのに・・」



「えっ?!古沢先輩と登校してきたの?しかも、話しながらぁ?!」



「うん」


「それ、すごくない?!やったじゃん!!!進歩してるじゃんよ」



「まぁねぇ」


ちょっと誇らし気に言ってみたりする。


今ごろ何してんのかなぁ??




「ちょっと、トイレ行って来るね」


「あっ、うん。アタシもあとから行くね」