「真奈・・・。」
甘く深いキスを交わして、あたしたちは1つになってしまった。
***
朝、耀ちゃんの電話をする声で目が覚めた。
「うん、真奈なら俺ん家で泊まってったから。うん、うん、今日ちゃんと帰すよ。」
ママに電話してる・・・
眠気眼であたしはベッドから起き上がった。
あたし、耀ちゃんと、エッチしちゃったんだ・・・
頭がぼぅっとする。
「伯母さん、真奈にもいろいろ思いがあると思うんだ。だから耳を傾けてやってよ。うん、え?ははははは!いや、違うよ。うん、じゃあまた。」
電話を切った耀ちゃんはあたしが起きていることに気付いて、ベッドに座った。
「ちゃんと伯母さんと話し合えよ。」
そう言って、優しくあたしの頭を撫でた。
「うん、耀ちゃん、ありがとう。」
「仕事休みだから家まで送っていくよ。」
あたしはベッドから出て、手ぐしで髪を整えた。
「ううん、いい。財布あるし電車で帰るよ。」
精一杯笑って、玄関に向かった。
耀ちゃんも後をついてくる。靴を履いて、耀ちゃんの方に向き直った。