「さっき伯母さんから電話あったよ。真奈未が家出した、もしかしたら耀平くんのとこいくかもって。」

「・・・。」

「けど連絡来ないし、だからここかなって。お前昔から伯母さんと喧嘩するとこの公園来るよな。」

渇いた声で笑うと耀ちゃんは立ち上がった。

「家来るか?どうせ自分ん家には帰らないだろ?だったら外じゃ寒いし、俺ん家行こうぜ?」

「・・・うん。」

そう言って耀ちゃんはあたしの手を引いて歩きだした。

あたしを助手席に座らせて耀ちゃんは車を走り出させた。



耀ちゃんの家は元々あたしの家の近くで、けど2年前から就職と共にここから車で40分の所で一人暮らしを始めたのだ。

あたしのママのお兄ちゃんの息子で、あたしも耀ちゃんも一人っ子だから昔から仲が良い。



普通の、いとこ。