気が付くと、キラキラとネオンの輝く建物に私は入っていた。

祐二がなにやらパネルを触っている。


「理子、こっち。」

そしてエレベーターに乗って2階の1室に入った。

白を基調とした清潔感の溢れる部屋にはダブルベッドが真ん中にあり小さなテーブルがベッドの前にある。


「・・・ホテル?」

「ああ、このままじゃタクシーにも電車にも乗れないだろ。だから少し休んで行こうと思って。」

「もしかしてラブホテル!?」

私は扉の前に立ったまま叫んだ。

「しょうがないだろ。この辺ラブホしかないし、誰かさんが呑み過ぎるからお金ないんだよ。」


どうしよう・・・!
ラブホテルって・・・まさか!!

「言っとくけど俺、理子を襲う程飢えてないから。」


「ねぇ祐二、エッチしようよ。」

「・・・は!?」

「したーいのっ!」

「お前完全に酔って・・・うわっ!」

ベッドの脇に腰かけてた祐二に向かって私は、なんと、ダイブした。