「割と理子は美人だしスタイルいいから。」

「え?なんだって?」

「・・・なんでもない。」

そう言ってビールを煽る祐二。


なんなんだこいつは。


「私だって好きで処女貫いてるわけじゃないのよ・・・。」

「理子、ペース早い・・・」

祐二が心配するのも当然。私は生3杯目に達していた。


そう、私、神崎理子は25歳にして未だチェリーガール。

そりゃ学生時代にはそれなりに恋愛をしてきた。だが、私が好きになるのはいつも遊び人ばかり。

しかしそういう相手に素朴な愛をなぜだか求めてしまうために、エッチまでこぎつけないのだ。


そしてなぜだか、私も遊んでいるように見えるらしく、付き合ってきた相手に求められてもなんせ素朴な愛を欲しがる私は、もっとムードがなくちゃ♪とかなんとか言って、拒否してきた。


そう、したくないわけじゃないのだ。

今思うと私は今までしたいと思うような男と付き合ってこなかったのだろう。