そして息を切らした先生に、勢いよく自分の肩を掴まれた。
先生の手の温もりを感じた私は、溢れる想いと涙をもう、止められない。
そんな先生でいっぱいになった、私の耳に聞こえて来たのは、切羽詰まったこの言葉だった。
「何があった?碧は部屋の中?また無理矢理?碧が?」
そうか。
先生は私と碧が部屋でアレして。って、思っているんだよね?
「先生。ごめんなさい。碧にこれを渡されて。」
私は嘘をついてしまったことを後悔しながら、手の中の707号室のカードキーを先生に渡した。
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