確かにサキは異常だし怖い。気持ち悪くないって言ったら、嘘になるかもしれない。でも、サキは私の大切な友達。異常な所があっても、それをひっくるめてサキだ。そう言う意味を込めれば、今の言葉は嘘じゃない。

「……アスミ。」

「何?」

サキの声が重い。アスミはできるだけ優しく問いかけた。


「し…に…たい…。」


「…え!?」

「うっ…うぅ…う…。」

「さ…サキ!?」

「しにたい…しっ…しにたい…しにたい…よぉ…しにたいよぉ…うぅ…。」

「サキ!?サキ!?落ち着いて?」

サキは突然泣き出し、しにたい、しにたい、と言い出す。アスミがなだめるが、サキは中々泣き止まない。

「私…アスミに…とって…うっ…邪魔じゃなっ…ないかな…?私のせいで…アスミの心に…重い思いを…。」

何と言ったらいいかわからないのだろう。そこまで言うと、サキは更に泣き出してしまった。だがアスミにはサキが何を言いたいのか、ちゃんと伝わっていた。

「サキ…。」

「優しくしてくれた友達にこんなことして…私なんか…しんだほうがいいよぉ…。」

「…サキ。」