『ケーキ買ってから行くよ』
「ゆ、ゆきちゃん!ケーキはあるのっ」
『分かった じゃあ、30分以内に着くから』
さっきまでつまらなかったクリスマス・イブは最高のクリスマス・イブに変わった。
ゆきちゃん、ご飯食べたのかな。
杏梨はいそいそとキッチンへ行くと冷蔵庫から下ごしらえ済みのチキンとお野菜をオーブンにセットした。
それからコタツのテーブルの上を片付けて、テーブルクロスを敷く。
雪哉が来る頃にはキッチンから鶏肉の焼ける香ばしい匂いが漂い、テーブルには昼間焼いた丸いパンとクリスマスケーキ、ジュースが用意された。
インターフォンが鳴り急いで鍵を開けに行く。
ドアを開けると黒のヘルメットを小脇に抱えた雪哉が立っていた。
「確かめずに玄関を開けたらダメだろう?」
吐く息は白い。
「はぁい」
優しさの含まれている言葉に杏梨は笑顔だ。
「ゆきちゃん、ご飯食べた?」
雪哉を居間に通しながら聞く。
「まだなんだ 忙しくてね」
「良かった♪チキン、オーブンで焼いたの」
「すごくいい香りがすると思ったよ」
雪哉を座らせた杏梨はキッチンから焼きたてのチキンと野菜を持ってきた。
2人分の料理を見て雪哉が問いかけるような視線を向けた。
「わたしもまだなんだ♪香澄ちゃんが熱を出しちゃって……」
「そっか、ちょうど良かったよ 一緒にクリスマス・イブを祝おう」
杏梨がサイダーを注いだグラスを掲げる。
「うん♪メリークリスマス♪」
2人のグラスを合わせると美しい音色が響いた。
「ゆ、ゆきちゃん!ケーキはあるのっ」
『分かった じゃあ、30分以内に着くから』
さっきまでつまらなかったクリスマス・イブは最高のクリスマス・イブに変わった。
ゆきちゃん、ご飯食べたのかな。
杏梨はいそいそとキッチンへ行くと冷蔵庫から下ごしらえ済みのチキンとお野菜をオーブンにセットした。
それからコタツのテーブルの上を片付けて、テーブルクロスを敷く。
雪哉が来る頃にはキッチンから鶏肉の焼ける香ばしい匂いが漂い、テーブルには昼間焼いた丸いパンとクリスマスケーキ、ジュースが用意された。
インターフォンが鳴り急いで鍵を開けに行く。
ドアを開けると黒のヘルメットを小脇に抱えた雪哉が立っていた。
「確かめずに玄関を開けたらダメだろう?」
吐く息は白い。
「はぁい」
優しさの含まれている言葉に杏梨は笑顔だ。
「ゆきちゃん、ご飯食べた?」
雪哉を居間に通しながら聞く。
「まだなんだ 忙しくてね」
「良かった♪チキン、オーブンで焼いたの」
「すごくいい香りがすると思ったよ」
雪哉を座らせた杏梨はキッチンから焼きたてのチキンと野菜を持ってきた。
2人分の料理を見て雪哉が問いかけるような視線を向けた。
「わたしもまだなんだ♪香澄ちゃんが熱を出しちゃって……」
「そっか、ちょうど良かったよ 一緒にクリスマス・イブを祝おう」
杏梨がサイダーを注いだグラスを掲げる。
「うん♪メリークリスマス♪」
2人のグラスを合わせると美しい音色が響いた。