“きゃーーーー!!”


突然悲鳴じみた黄色い声が響いた。

ビックリして翔子と振り返る。

黄色い声援の中、悠々と歩いてくる二人組。
…投げキッスなんかしてますけど。


片方は、なんか知ってる人っぽい。


「あれ、かたっぽの方は昨日の木村だよね」

「一応先輩はつけとこうよ、亜実子」


いつの間に隣にいたのか、亜実子が鼻で笑いながら『木村変態』とか言ったのはスルーした。
亜実子は一人で爆笑してた。


亜実子なりに先輩と変態をかけたらしい。
…………バカだ。



「やぁやぁ、新しいマネージャーさんたち」

「きのーぶりネ♪」


爽やかなご挨拶をくださった、金髪サラサラヘアーのお方は一言で『チャラい』と思いました。