「でも、どうしよう」

やっぱりクッキーの方がよかったか。
そうだよね、チョコも結局は喉が渇いちゃうんだし。


「部活が終わった後に出したらどう?そのほうが皆ゆっくり出来るし」

「そうそう!こんな美味しいの、佐野っちにも食わしてやんなよ!!」

「∑亜実子声が大きい!!!」


何処から出したのか、私が叫んだ瞬間翔子がハリセンで亜実子の頭を叩いていた。


亜実子はオデコから煙を出しながら机に突っ伏している。


「まぁ、亜実子の言ったことも一理あるわ。食べさせてやりなよ」

「………うん!」

やっぱ、この二人と友達になれてよかった。


「もぉぉお、いったああああぁぁい!!!!」

「うるさいぞ高田。廊下に立ってろ」


いつの間にか担任の授業が始まっていて、早速亜実子は廊下行きになってしまった。


「∑ちょ!!いつ授業始まったん!?武ちん酷い!!」

「うるせーやつが悪ぃんだよ、オラさっさ逝け」

「∑ダーリン酷いっちゃ!!」

「お前の戯言につきあってる暇はな・い・の」


結局亜実子は廊下に行った。