それでも小夏の為にご飯を用意してあげる。

そしてすぐにソファーへ行く。

良いところなんだもん!


小夏も分かってるのか、黙って食べてくれる。

そこらへんは良くできた妹だと思う。

お兄ちゃんなら絶対邪魔してくるから!


ドラマが終わったら、ココアが入ってたコップを台所まで持って行く。


「小春姉、あの人とどうなった?」

「え!?」


あの人、とは佐野君のこと。

これが初恋の恋愛初心者は、妹にして恋愛のプロフェッショナル小夏にも相談してたの。

中学生のくせにホントませてる。


「い、一応、サッカー部のマネージャーに、なれたよ」

「…進歩したね」


カチンときそうな上から目線。

黙々と食べていた小夏は、食べ終わった皿を流しへ置き、そのままお風呂へ向かった。

そしてまた私は皿洗い。


妹にもバカにされる私って。