確実に時間は進む。

佐野君を好きになったのだって最近なのに、ずっと昔から好きだった気持ちになる。

サッカー部の応援だって昨日までしてたのに、遠い昔の思い出を懐かしむ気分になる。


そのまま、私たちは集団を横切り校門を出た。





「じゃあね小春~翔子~」

「亜実子、あんたジャージ忘れるんじゃないよ」

「亜実子も翔子もバイバイ」


三人が同時にバラバラになる通路に出た。
3つ道があって3人とも見事にバラバラの道を通って帰る。


二人にバイバイした後は一人でこの道を帰る。

家はすぐそこだから着くのは早かった。



家に着いたらまず、二階の自室で部屋着に着替える。

そのままベットにボフンッとダイブ。




思い返すのはやっぱり、今日のこと。

自分がマネージャーなろうっと決めた直後に、佐野君に誘われてその日に入部。


展開が早すぎたせいか、いっぱいドキドキしたせいか、自然と瞼が落ちていた。