「佐々木菜都です、よろしく」




そう言う、彼…―――

佐々木菜都は、喜怒哀楽どれにも当てはまらないような…

そう、無表情だった




無表情なのに…

無表情だからこそなのかもしれない

佐々木菜都は、今まで見てきた人間の誰よりも…

美しい人だった